ロギング用PCには、チューナーのコントローラーとロギング関係のソフトウェアがプリインストールされていますが、一部のソフトウェアはライセンスの関係上ユーザー様の方で入手しなければならないものがあります。
ロギングソフト | GPS通信、およびロギング、集計を行うソフトウェア | インストール済み |
4ダイバーコントローラー | 4ダイバーチューナーを制御するソフトウェア。ロギングソフトから自動的に起動・終了させる | インストール済み |
カシミール3D | ロギング結果のCSVファイルを地図上にプロットする際に必要。フリーソフトウェアなので、インターネット上よりダウンロードしてインストールしてください(詳細は後述) | ユーザー様で入手 |
地図ソフト (SuperMapple?等) | カシミールで使用する地図のビットマップデータを作成する際に必要。市販のカシミール用地図データを使用する場合は不要 | ユーザー様で入手 |
起動前にハードウェアの接続を確認してください。
USBシリアルアダプタはPCの電源ポートの隣にあるUSB端子に、GPSはUSBシリアルに、4ダイバーユニットはPC本体後ろの内蔵シリアル端子に接続する必要があります。
C:\ProgramFiles?\loggingPC にロギングソフト、および4ダイバーコントローラーがインストールされています。ロギングを実行した場合のログデータも同ディレクトリに生成されます。
ロギングソフトの起動は、スタートメニューから、「すべてのプログラム」→「4DvrLoogging?」→「4DvrLoogging?」で起動できます。
ロギングソフトが起動すると、LoggingWindow? が表示されます。
同時にアイコン状態で4ダイバーコントローラーが起動されますが、これは画面下部のタスクバーのアイコンの存在によって確認できます。
LoggingWindow? 起動時は、「STB/GPSの接続」タブが表示されています。
起動と同時に4ダイバーコントローラーとの通信が開始されます。通信の状態は画面右中の「4Diver STB Controller」に通信状況がモニタできるようになっていますので、データが送られてきているのを確認してください。
まれに「メイルスロット作成失敗」とでて通信が行われない場合がありますが、この場合はロギングソフトの再起動を試みてください。
通信がうまくいっているようでしたら、上部の「DATA WATCH WINDOW」タブをクリックしてください。4ダイバーユニットに7セグLEDで表示されている物理チャンネルと同じCH番号が物理CHのところに表示されていれば、4ダイバーコントローラーが正常にハードと通信できています。
もし通信できていないようなら、シリアルケーブルの接続を確認してください。(USBシリアル変換につないでいませんか? 4ダイバーユニットは、本体シリアルポートに接続する必要があります)
再び「STB/GPSの接続」タブをクリックしてください。 GPSのCOMポートをUSBシリアルのポート番号にあわせてください(納品時はCOM6になっています)
「ALL CONNECT」ボタンを押すと、GPSとの通信が始まります。ポート番号が不正と言われた場合は、「コントロールパネル」→「システム」→「デバイスマネージャ」→「ポート(COMとLPT)を開き、「USB Serial Port(COM?)」を確認して、COMポートを適切に設定してください。
また、ポートエラーで以上終了した場合は、4ダイバーコントローラーが残ってしまうので、タスクバーより手動で終了してください。
正常に通信が行われている場合は、GPSモニターに「Rcv POINT DATA(?)」が次々に表示されます。上部の「DATA WATCH WINDOW」タブをクリックしてGPSのデータを確認してください。GPSモニターに「SendCommand? INITIAL(?)」が繰り返し表示される場合は、GPSとPC間の通信が出来ていませんので、物理的な接続を確認してください。
TU-MHD500TS のチャンネルと、4ダイバーユニットの物理チャンネルを設定して、ロギングソフトウェア上の「DATA WATCH WINDOW」で4ダイバーユニットのデータ、およびGPSのデータが表示されていることを確認してください。
「STB/GPSの接続」タブをクリックして、その画面にある「ログ出力」→「記録開始」ボタンを押すとログの記録を開始します。GPSまたは4ダイバーユニットの通信がうまくいっていない場合は、BEEP音がなってロギングを開始することが出来ません。
正常にロギングを行った場合は、C:\ProgramFiles?\loggingPC\(日付)-STB1\LOG*.csv にCSV形式でログが保存されます。開始時刻を元にファイル名は自動的に付与されますので、中断→開始を繰り返した場合は別ファイル名で次々に保存されます。
ロギングを開始すると、記録開始ボタンが記録終了ボタンに変わりますので、ロギングの終了時は記録終了ボタンを押してください。ファイルコメント入力ダイアログが表示されますので、1行コメントをログの最後につけることが出来ます、コメントを入れてOKを押すとログ記録は完了します。
ロギングで収集した生ログは、集計操作を経て、地図プロットデータに変換することで、地図上にプロットすることが出来ます。
集計操作は、ロギングソフトウェアの「STB/GPSの接続」→「ログコンバーター起動」ボタンを押すことで開く「ログコンバーター」画面で行います。
パラメーターの説明 | |
プロット間隔 | 地図上でプロットする間隔を指定します。~1秒毎に送られてくる速度を元に概算した走行距離を元に算出しますので、厳密な間隔とはなりません。 |
セグメント | 集計する階層を指定します。~現在のところ、1セグのNErrFree?による集計はサポートしておりませんので、1セグで集計する場合は、判定方法を「Per1%以下」で集計してください。 |
Errfree閾値1 | ErrFree?率がこの閾値以上なら受信可として緑でプロットします。 |
Errfree閾値2 | 通常は指定しませんが、赤・黄・緑の3色でプロットする場合のみ、追加の閾値として指定してください。この場合、緑>閾値1>黄>閾値2>赤 でプロットします。 |
判定方法 | 「NErrFree?」を選択すると、「DATA WATCH WINDOW」のエラーフリーインジケータのデータに基づいてエラーフリー率を計算します。すべてエラーフリーならエラーフリー率は100%となります。「PER1%以下」を選択すると、PERの値を用いてエラーフリー率を計算します。 |
高度にErrFree?率を出力 | これをチェックすると、出力するCSVファイルの高度列にエラーフリー率を出力します。 |
パラメーターの説明 | |
プロット間隔 | ErrFree?率の説明と同じです。 |
受信電力テーブル | 本バージョンでは無視します。 |
処理対象 | 集計対象を指定します。ANT1〜4を選択すると各アンテナ単独の集計を行います。ALL を選択すると、各ポイントにおいて、4つのアンテナから受信電力の最もよいものの値で集計します。 |
閾値1(dBm) | 受信電力がこの閾値以上なら受信可として緑でプロットします。 |
閾値2(dBm) | 通常は指定しませんが、赤・黄・緑の3色でプロットする場合のみ、追加の閾値として指定してください。この場合、緑>閾値1>黄>閾値2>赤 でプロットします。 |
本ロギング環境では、地図プロットをフリーソフトウェアのカシミール3Dで行っております。カシミール3Dはライセンスの関係でインターネットなどで入手してインストールする必要があります。
カシミール3D のHP http://www.kashmir3d.com/ へアクセスして、
の2つをダウンロードして、インストールしてください。
ダウンロードしたカシミール3Dには地図データが付属しておりませんので、市販の地図ソフト(SuperMapple?等)を入手して地図ビットマップデータを切り出す必要があります。 入手した地図ソフトウェアの説明に従い、地図プロットに必要なエリアの地図ビットマップデータを切り出してください。形式は、8ビットグレースケールのBMP形式を推奨します。画像サイズは多少大きくてもストレスなく扱えますので、なるべく高解像度(数千ドット程度なら大丈夫のようです)で切り出してください。
地図ソフトウェアによっては、高解像度のビットマップを切り出すことが出来ないものもありますので、その場合は複数回切り出して切り張りすることになります。
ビットマップデータを作成したら、そのエリア内にある任意の3点(エリア内でなるべく大きな3角形の頂点となるような3点)を選んで、そのポイントの緯度経度と選らんだ地点名(後からカシミール3D上で指定できるように)を記録します。
そのほかに、市販のカシミール3Dの解説本に付属する地図データや、紙の地図をスキャンしたビットマップデータを使用する方法もありますが、こちらはカシミール3Dのホームページ、マニュアルにしたがって地図をインポートしてください。
地図ソフトウェアから切り出したビットマップデータをカシミール3Dに地図として認識させる必要があります。
「ファイル」→「開く」→「形式を指定した地図」→「ビットマップ地図」を実行して、先ほど作成した地図ビットマップデータを指定します。読み込みが終わると、地図画像が表示されますが、この状態では地図画像と緯度経度の関連付けがなされていませんので、キャリブレーションを行う必要があります。
「編集」→「地図のキャリブレーション」を実行します。地図ビットマップを作成したときに決めた3点を指定して、キャリブレーションを行ってください。デフォルトでは代表的な山や県境の表示がオンになっているはずですので、正常にキャリブレーションが行われたかどうか確認してください。
「ツール」→「GPSファイルツール」→「CSV形式から読み込み」を実行し、ログコンバーターでセーブした地図プロットデータファイルを読み込みます。読み込みが終われば、地図上に走行の軌跡がプロットされます。
プロットしたデータは、「ファイル」メニューより印刷するか、画像データとして保存することが出来ます。